安全率とは、「製品を壊れないように(安全に)使うための目安」です。
材料、製品の特性のバラツキ、荷重(負荷)推定及び応力(ストレス)解析の不確かさに備えて、運用中に期待される最大荷重(負荷)に対して、過去の経験等を基にして設計時に余裕をとるための荷重(負荷)倍数のことを指します。
安全率=製品強度/最大負荷
- 安全率を高めに取る必要があるケース。
- ①壊れた場合、人や機器、システムに重大な損害を及ぼす場合
- ②使用環境の予測ができない。
- ③蝶番に劣化が予想される環境
- ④複雑な形状の蝶番。
- ⑤軸から離れた位置で扉を支える場合
- 蝶番を扉に3ヶ以上取付ける場合は、取付け位置を扉の中心よりできるだけ上下に離すことにより蝶番全体の耐荷重が向上します。
- 安全率は、取りつけの精度と位置によって変わってきます。
- 安全率のめやす(機械工学便覧より 鋼材の場合)
- 3 常温環境で静的荷重を定格とし頻度も間欠、室内使用である。(静荷重)
- 5 常温であるが気温の差があり、時に連続使用を行う。 (繰り返し片振り荷重)
- 8 連続使用で力のかかる方向が、変化する場合。 (繰り返し両振り荷重)
- 12 連続使用で衝撃がかかる場合。 (衝撃荷重)